東京は少し気温が低めと聞いていますが、どうぞ佳い一日を。
こちらは、常夏の国キューバの東部地方、サンティアゴ・デ・クーバ市にいます。
オバマ大統領の移動の影響を受け、6時間空港に足止めをくっていますが、せっかくできた時間に音楽祭のリポートを続けます。
トローバ国際音楽祭四日目は、思いがけずムーチョさんの体調不良により僕が一人でいくつかのイベントへゲスト出演する事になりました。
ムーチョさんのギターがハバナに入る行きのエアカナダのフライトでまさかのロストバゲージになり、そのフォローに追われた事がかなりの負担になったようです。
旅後半は持ち直し最終日は無事二人で公演出来た事を先に書いておきますので、どうかご安心ください。
夕方、地元のシンガーソングライター・ホセ・アキーレスさんの主催するイベントへ招待されゲスト出演しました。
ヌエバトローバの巨匠、アウグスト・ブランカ氏やぺぺ・オルダス氏などそうそうたるメンバーがゲスト出演する中に唯一外国人アーティストとして呼んで頂き光栄です。
左がアウグスト・ブランカ氏、右がぺぺ・オルダスさんです。
毎月第一土曜日開催の必ず満席になる人気の企画だそうで、この日も早くから会場前に行列ができていました。
サウンドチェックを終えて、入場するとゆったりとした雰囲気で始まりました。
この段階で、僕は何を歌うか決まっていません。
それにしても、市の施設だと思いますが中庭に据えられた野外ステージは日が暮れていくサンティアゴの夜空の趣も期せずして楽しめます。
気温は、23から24度。柔らかな風もあり過ごしやすい夕べです。
時間がツアーの夕飯にかぶってしまったのと、イベントが3時間に渡る長い内容の為日本の皆さんには案内できずにいましたが、最後の方にアキーレスさんと一曲だけ共演のはずが、気付いたらダブル・アンコールで三曲も歌わせて頂きました。
地元サンティアゴのトロバドーラ、グラディス・デル・モンテさんがマラカスを貸して下さり、トリを務めるソン・ユニット《エコス・デル・ティボリ》メンバーも飛び入り会場も手拍子で沸きました。
ムーチョさんの体調を気にしながら二人で出演するはずだった近くの野外特設ステージへ向かう途中、セスペデス公園に面した市庁舎の白い壁を巨大スクリーンに見立ててライトアップされていたのは印象的でした。
四日目の夜は、まだもう少し続きます。