フェスティバル通信2013〜サンティアゴ・デ・クーバより・2〜(with the photo)
2013年 03月 22日
現地で2日目に当たる20日、ギターリストmuchoさんは翌日到着のため僕だけソロ歌手として現地のグループと共演させて頂きました。
一緒させて頂いたのは、ファミリア・バレラ・ミランダ。
ご一家でキューバ音楽の歴史を代々創っていらっしゃっている方々です。
80年代から音楽家の竹村淳さんが日本でも紹介されていたほか、
ご旅行された一部の方には知られているようですが
海外にもファンが多く、共演させて頂くというのは非常に名誉な事です。
そして、共演して分かるのは彼らのアンサンブルのすばらしさ。
誰かが演奏で飛び出ようとするとすぐに違和感を感じるのは、
演奏家として類い稀な才能をもつことももちろん、
ご家族としての息のあったグルーブは一朝一夕に自分のものにできるものではないからです。
一緒させて頂く度、身の引き締まる想いと共に世界最高峰のグルーブに包まれる幸せを噛み締めます。
日本には知られていないこの国際音楽祭に、世界中からキューバ音楽ファンや観光客が詰めかけて大盛況。日本からも、毎年少しずつですが確実に現地へ足を運んで下さる方が増えていて嬉しいです。このブログへのアクセスを通じた温かい応援にも、重ねて感謝申し上げます。
お蔭様で今回の旅の初回ステージを無事終えることができました。
実は、このステージと少し重なる時間帯に、ハバナから飛行機で一緒だったトニー・アビラ氏より彼のグループが全員で初サンティアゴ公演を行うコンサートへ共演招待されていました。
リハーサルまでしたのですが、いろいろ考えて今回は元々決まっていたファミリア・バレラ皆さんとの共演を優先し、ハバナでの再会と共演を誓いました。
日々の交流も大切な財産になっていきます。
トニー氏から、日本の被災地の皆さんへ「頑張って下さい、僕達も頑張ります。」とメッセージを託されました。
フェスティバルは、街中に素晴らしい生演奏のソンやトローバを響かせ、まだまだ続きます。