中央線に乗って
2011年 07月 13日
東京の西から東へ走り抜けるオレンジの電車。
僕は学生時代から頻繁に使っていて想い出の一部のようになっていますが、
一つ前の火曜日は荻窪駅前の会場で演奏でした。
店長さんが若い世代になり、親しみ易さはそのままにより活気がありました。
ラテン・ピアニスト仲田美穂さんのユニットに呼んで頂いたのですが、
リーダーはじめ先輩方の素晴らしい音楽や客席と様々なインスピレーションをやりとりできて愉しくも実りある時間でした。
僕の隣でトランペットを吹いていたのは佐久間 勲さん。
火花の飛びそうな熱いハイノート・ソロからフリューゲルに持ち返ると、
一変して優しい音色が胸を打ちます。
ベーシスト渋谷和利さんは太く力強い演奏で会場を沸かし、
ドラマー美座良彦さんはタイトなビートでバンドを締めます。
美穂さんは紅一点、華やかな一方で艶やかな音色でライブを自分色に染めて行きました。
客席皆さんあるときは静かに聴き入り、またあるときは思い切り手拍子を叩いてしまいには踊り出す盛り上がり様。いつもながら時間はあっという間に過ぎました。
帰りの中央線は当然夜。
窓から街を眺めると、変わらない景色にライブを終えた自分と学生時代の同じ街を見つめた自分がふと重なりました。
羽田からの電車に揺られながら、そんな一週間前を思い返しています。
今夜もどうぞ佳い夢を。