音楽祭は5日間で終わります。
とはいえ、毎回様々なエピソード満載の旅、今回も少し番外編として書きます。
四日目にはブエナビスタソシアルクラブの中心人物だったコンパイ・セグンドさんの御墓参りに行きました。
演奏会場で簡単に説明する事はありますが、ブエナビスタはブエナ=よい、ビスタ=ながめ、つまり日本だと日の出町や富士見町といった丘の上か眺めのよい町に付けられた地名です。
ソシアルクラブはダンスホール。
つまり、キューバのダンスホールに流れていた古き良き時代の音楽を凝縮したCDプロジェクトの事と考えて下さればよいとおもいます。
コンパイ・セグンドさんはそのメンバーの中でも最高年齢のシンガーソングライターでご自身のオリジナルギター「アルモニコ」奏者でもありました。
90歳でグラミー賞を取って時の人となり、世界中を旅して96歳で亡くなった後は地元サンティアゴ・デ・クーバ市の墓地に眠っています。
同じ墓地には世界的に知られるラム酒ブランドの創始者エミリオバカルディ氏のお墓や、キューバ革命を支えた思想家ホセ・マルティ氏のお墓もあります。
それぞれ、撮影も許されているので念のため記しておきます。
コンパイ・セグンドさんの御墓です。
彼の書いた歌詞で象徴的なフレーズが金色の花をあしらったデザインと一緒に刻まれています。
日本の墓地にも桜が咲く場所がありますが、こちらの墓地にも色鮮やかな花が咲いています。
人生は今が花なんだ、というフレーズが腑に落ちる眺めです。
いつも彼の音楽から素晴らしいご縁を分けて頂いている事に心から感謝して祈りを捧げ、この日の演奏会場へ向かいました。