blog;フェスティバル通信2014〜サンティアゴ・デ・クーバより・4〜(写真あります)

こちらも大分更新が遅れていました、3月末のキューバでの国際音楽祭リポートです。

3/22(土)音楽祭四日目、土曜日は午前から急にテレビの収録が入りました。

前日、演奏を終えて帰り道に宿近くのセスペデス公園を通り抜けようとすると、公園の向こうから手を振りながら僕の名前を呼ぶ男がやってきます。

ハバナのテレビ・ディレクターでした。

彼が言うには「ソーサ(音楽祭の実行委員長)から話、聞いているよな、明日宜しくね!」とのこと。

若干疲れてもいましたが、話を聞き直すとやはり何も聞いていないことでした。

ちょうど公園の別の方角からそのソーサ氏がやってきます。
「マコト、ちょうどよかった!」

二人からよく話を聞くと、明日午前中にテレビの収録があって、その出演者になって欲しい、とのこと。

現地の一流のアーティストがひしめきあう中で、僕じゃなくてもよいだろう、と冷静に話をしたら、これまではそれでよかったけれど、日本人の僕がトローバ(キューバの弾き語りスタイル音楽)を歌うというのがテレビの素材としていいんだ、とのこと。

随分お世話になっているソーサ氏からの願いも有難いことで、そういうことなら是非、と受ける返事をしたのが午前一時。集合は9時間後の十時。

ギターリストmucho氏とはもう別れた後でこれからすぐ後の十時の集合の依頼は難しい、と事情を話したらソーサ氏が一緒してくれることになりその場は一旦解散しました。

翌朝十時。日本から現地行った時差ボケこそ感じないものの演奏に備えたい気持ちも半ばありながら何とか収録現場へ時間通り入りました。
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幸い宿からも近く、幸運にもその晩の演奏会場となる場所の敷地内で下見も兼ねられてよかった。演奏会場も収録現場も歴史博物館の中庭です。

着いたら、カメラを設置しセッティング中でした。
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出演者はそれぞれにリハーサルをしながら呼ばれるのを待っています。

それにしても、サンティアゴは陽射しが強い!

ようやく収録開始すると、じわりじわりと陽射しが日陰を食(は)んでいきます。

何回分か撮り貯めるらしく、ようやく僕の番が回ってきました。

実行委員長ソーサ氏と、ハバナのシンガーソングライター・マルタ カンポスさんが司会役、その場にたまたま居合わせたフェスティバル参加中ハバナのシンガーソングライターでありトロバドールのぺぺ・オルダス氏も演奏に加わって下さることになり、内容は非常に得難い充実したものになりました。
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写真の向かって一番左がぺぺ氏。真ん中は、地元を代表するシンガーソングライターのフェリポン氏、右側が同じく地元サンティアゴを代表する若手シンガーソングライター・アドリアナさん。

3月半ばで36度にも達する陽射しが強いので場所を移すごとにカメラ・アングルを修正し、手間こそかかりましたが何とか終えて会場後にしました。

13時を大きく回り一度昼ごはんに戻ると、ツアーの参加者の中でキューバの家庭ご飯を召し上がりたい方が常宿のランチを食べにいらしていて盛り上がっていました。

味の加減がやはり家族向けはちょうどよい、とのこと。
レストランを出したいと思っていた位料理好き・もてなし上手な宿の主人、皆さんのお口に合ったと知って喜んでいました。

少し休憩すると、すぐ演奏会場へ再び戻ります。

先程の収録会場と同じ敷地内ですが、僅かながら陽が傾いてきたように思われます。それでもまだ30度はあるのでしょう。
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毎度のことながら、時間の都合からその場で許されるのはサウンドチェックのみです。

シエン・フエゴス州から参加されているデュオ、アシ・ソン。
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日本のアーティストとも交流も深く、国際的に活躍されるグループです。

シンプルで美しいデュオの特製が最も活きる素晴らしいパフォーマンスで、本番の会場は一体になり湧きました。

僕も世界一信頼する日本人トローバ・ギターリストmuchoさんと早々にサウンドチェックを済ませ、一旦チケットを持って表へ出ました。

日ごろお世話になる地元の皆さんを招待差し上げるためです。

すると、入り口には開場前から既に長蛇の列。
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皆さんこのイベントを楽しみにしていらっしゃる方々ばかりで、日本の皆さんへ笑顔をプレゼント下さいますか、とお願いしてファインダーをのぞいたら、こんな穏やかな笑顔をお贈り下さいました。(掲載許可得てあります。)

主催者・ホセ・アキーレス氏は、サンティアゴ・デ・クーバを代表するシンガーソングライターで、ヌエバ・トローバという現代キューバ音楽の中心人物の一人でもあります。音楽の背景にある様々な文化にも興味を持って、このイベントへは今回グラミー賞を受賞したサウンド・エンジニアを招いたほか、他の回にはドクターなど演奏家以外にも様々な文化人を招いて講演を行いそろそろ4年が経とうとしているそうです。それもあって、地元の名士もお見えになるとのこと。

しかも普段は毎月第一土曜日に開催するのを、3月だけはフェスティバルがあるので第三土曜日に変更して下さったと知りました。

現地の方々のご苦労の上に、僕達の出演が成り立つのだと改めて感謝の念と共にステージに臨みました。

日本人のお客様もツアーのお客様含めると30名近くお見えになっていたと思います。

実際始まってみると、非常に意義深いこのイベントに一切通訳もなく、音楽の合間に長いトーク場面もあり日本のお客様には大変ご辛抱お願いすることになりました。大変、申し訳ありませんでした。

ただ、旅の途中お疲れにも関わらず、日本の皆さんが辛抱強く僕達の出番をお待ち下さることを感じてキューバの方の中でも《早くしないか、通訳もつければいいのに。》と気遣って下さり、その目に見えない気持ちのやりとりはしっかりと僕達にも届いていました。

出番を告げられステージに上ると、それを全て二つの言語と音楽で感謝として伝え、最後はみんな一緒に立ち上がり盛り上がりました。

結局4時間弱続いたペーニャ(イベント)は、後半までもたない方を除いて半数以上が最後まで楽しむ、というキューバの皆さんのタフネスを印象付けて終わりました。

参考迄に、このイベントにも昼間同様撮影隊が入っており、今回は様々な場面でメディアに関わって頂く意義深い活動になっています。

いよいよ、最終日へ向けてあと一夜になりました。

フェスティバルを過ごす街角には、音楽が夜遅くまで鳴り響きます。

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by chekere | 2014-04-03 12:30 | サンティアゴ・デ・クーバ | Trackback | Comments(0)

キューバ音楽を歌うMakotoの日記です。


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